新井澄司監督にいじめられたり、いじめたり…の敏腕助監督・今村が、「呪蔵地帯」完成に至るまで、監督に秘められた謎と事件に迫っていく…という超嘘っぽい、でも内容はだいたい本当のこのコーナー! |
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| 2002年7月26日の記録―暑い…いや熱い事件だ!― | |||||||||||||||
| 「むかし話をパクる」のと「ロードムービー」…この2つが「呪蔵地帯」の最初の出発点だったんですよね。誰かが「どんなに新しい話でも、意識するのとしないのとに拘わらず、何かの模倣になってんだよね」といったら、「じゃあ、誰もが知っている大好きなむかし話を堂々とパクろう」ということに…。「桃太郎」「力太郎」「猿蟹合戦」とか…。「日本昔ばなし」の中で監督がもっとも好きな話に「信州信濃のハヤタロウ」(正式タイトル不明)というのがあって、これが中々インパクトあるのです。 ある村では、秋祭りになるとどこかの家に白羽の矢がささり、その家の若い娘を神に生贄として捧げるという風習があった。ある旅人が神の正体を見極めようとすると巨大な3頭の真白いヒヒが現れて娘を食いちぎり、「このことばかりは信州信濃のハヤタロウには知らせるな〜」と歌い踊って山へ帰っていく(なんでやねん)。男はハヤタロウを捜して旅を続ける。だがいくら捜してもハヤタロウは見つからない。しかし、ある家で飼っている犬がいて、その名がハヤタロウだという…。男はその犬を借りて元の村へ戻る。時は秋祭り。若い娘の替わりに旅人と犬が生贄の棺の中に入る。果たして現れた3頭の巨獣はハヤタロウを見て青ざめた。ハヤタロウとヒヒの死闘が繰り広げられる。ハヤタロウはボロボロになりながらヒヒを退治する。そして故郷の信州信濃へ人知れず帰っていった…。なんていう話なのです。これが元になっているという訳ではありませんが、かなりイメージが重なる部分もある気がします。 最初のコンセプトからは紆余曲折があって最終的なプロットが出来たんですが、その中で「地蔵」という素材が出てきました。当り前の存在で見過ごされがちなんだけど、よく考えたら不思議だったり奇妙だったり。そういう面白い存在をフューチャリングしたらどうか…なんてね。 ううむ。最近真面目なネタが多いなぁ。でも、6〜7月の中で一番の事件はやっぱ「少林サッカー」公開でしょう(笑)(W杯よりも私的には事件でした!) |
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| 2002年5月1日の記録―カット割大丈夫か?事件― | |||||||||||||||
| 監督が言うことには。 シーンをカットで割っていく過程(カット割)の自分と、編集で撮ったカットを繋いでいくときの自分はすでに違うという。極端に言えば、例えばシーン1のカット割をした次の日に、同じシーン1を割ったとしたら、その時点ですでに同じカット割をしているかどうかは怪しい…ということらしい。 そんなことでいいの? いいとも、わるいとも、それは言えない事なんでしょうね。一番いいのは、複数台(たとえば5台ぐらいの)のカメラで、狙いたいポジションで俳優の演技のすべてを押さえて、芝居の一番いいとことか、一番効果的な演出のできるカット割にあとから決められることなのかも知れません。俳優部もこの方が緊張感があっていいのかもしれない。これはマルチという撮影方法で、連ドラとか昼メロみたいに短い期間で効率よく撮影する方法でもあります。スピルバーグは「激突」を撮る時に一度に14台のカメラを回したという話もありますわね。これは一瞬のアクションを逃さず撮る必要があったからなのかもしれないけど…。 でも、新井澄司は基本的に1カメ体制。監督の技量がどうあれ、後で「あ、あれ撮っときゃよかった」というのは、今回スケジュールの厳しい俳優部のことを考えると許されない、のでありました。 スタッフのえぬPとか美術ゆかっちとか、私とかは「撮りなおしはない?大丈夫?」と聞くんだけど、そんなの撮ったもので勝負するしかないじゃん、と監督は半分ボヤキながら言うてました。…そりゃそうだ。そんなことがないようなカット割のはずなんです。 カット割時と比べて、監督と私は編集時には結構ボーっとしながら繋いでいるんだけど、やっぱちゃんと繋がるところは繋がってるね。カット割をしている時の頭の冴えがピークだから、その時の監督が一番頭よかったんだね。今は馬鹿っぽいけど…。でも繋いでいる時に、あれ、ここからカット変わる筈だよな…と言っているとちゃんとカット割はそうなってる。やっぱ同じ人がやってるんだもん。日にちがたって少し変わる事があるのかもしれないけど、基本的に感覚は変わらんわな。ということで、特殊視覚効果以外の編集は遅いながらも着実にいっているです。はい。編集になると途端にスピードが遅くなる監督ですが、雑事に捕らわれながらもなんとかやってました。ご安心を…。調子がいい時はよしGW明けにラッシュ大会だ!とか言ってたけど、あんまり吹かさない方がいいよ…。それより、予告篇どうなのよ?こっちは全く見せてくれないんです。ケチ! |
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| 2002年4月23日の記録―ある脚本家の葬式で― | |||||||||||||||
| 4月23日。ある、有名な脚本家がお亡くなりになり、縁があった私はその葬儀に出席した。死ぬ間際まで脚本を執筆していたその人の葬儀には、錚々たる人々が集まった。映画やテレビのプロデューサー、一流の俳優、脚本家仲間。すごい人だったと、その方と脚本作りに携わった私は思う。70歳を越えてからも、心に染み入る、人間味のある、そしてすこしも年齢を感じさせないセリフを描ける脚本家だったと思う。すごい人は世の中に本当にたくさんいる。 映画やテレビの世界は広い様で狭く、狭いようで広い。すごい人も多いし、そうでない人も多い。一般的にすごいと思われている人がたいしたことなかった、ってことも多い。自主製作から有名になっていったすごい監督も大勢いるし、今名前を聞かない人もいる。昔有名だったスター脚本家が今は広尾の小さいバーで細々とマスターをやっている、なんてこともある(「コレドー」という店に行ってみて下さい)。自主映画監督は、きらめくような才能を認められ、スターダムというものにのし上がって脚光を浴びることを求め、この世界でやっている。自己顕示欲のかたまり。新井澄司監督もそうなのだろうか…。 すぐ横で彼のこれまでの活動を見てきて、正直私はこの監督がどこを目指しているのか分からないことが多い。この監督は一体すごいのか、そうでないのか。それでも私は監督と一緒に夢を見ている。彼が映画を作りたいという情熱を失わない限り、私はその隣で、あーでもない、こーでもないと彼に聞こえないように言っているだろう。情熱を失わず、今まで持続してきたことが彼の一番の才能だと思うからだ。 私は監督に聞いた。あんたはすごい監督になれるのか?と。 監督は「呪蔵地帯」のOKカットを見ながら答えた。 「どうだかな。だってこのカット、何でOKしたのか、今、分かんないんだよね…」 …うん、ま、いいか。 果たして、彼の葬式には錚々たる人々が集まったりするのだろうか。呪蔵地帯の編集は…言うまでもなく遅れている。 |
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| 2002年3月30日の記録―新型編集マシン登場!― | |||||||||||||||
| それは、すでに満開をすぎ、散り始めた桜の花びらが真空の青を流星のように流れ、走る車のボンネットからフロントガラスへと弾むように滑走する、本当に気持ちの良い土曜の午後だった。 監督はその日、親に玩具を買ってもらった子供のような笑みをその顔面にたたえていた。新型のパソコン、彼は「春モデル」と強調していたが、その新VAIOなるものを遂に手に入れたんだと自慢げだった。窓を隔てて、内側に漂う柔らかな空気と、外側に見える散りく薄い桃色の花びらとが、気体と固体を隔てない、同じ物質だった。切なさと温かさ、それに新しい希望が交錯する、そんな「春」という季節が好きだと言う人は多い…。 ふと、目を監督の方に移すと、嬉々として配線し、ケーブルをつないでいる。おや、動きがとまった。マウスを狂ったように動かしている。どうやらギガポケットなるソフトに辿り着き、無我夢中になっているようだ。これはパソコン画面の中でリアルタイムのテレビ放送が見れる。画面ではなぜか横浜ベイスターズの記録映像が映り、監督は感激している。今年はTBSが横浜の株主になったという…それか。画面は緊迫の度を増してくる。首位に立つ横浜があと一勝を詰めきれず苦悩し、最後の望みをかけた大魔神、佐々木が投げる。打者を打ち取る。優勝!胴上げ!狂喜! ………って、おい監督!何やってんの?ゲージツ的な書き出しはいいんだけど、やってることが子供だよ!だいたい横浜優勝で佐々木って、いつの話だよ。佐々木は今マリナーズだよ。イチロー?今年は長谷川もいるよ!俺はサマーズか? もうー、誰かがケツを叩かなきゃなんないんだよね、いつも。え、まだ予告編の取り込みが終わってない?オーマイガー! |
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| 2001年3月の記録(というか記憶) | |||||||||||||||
| 新しいスタッフが参加してきて、Z企画がようやく始動してきたな…という感覚を覚えてます。新旧スタッフが入り混じり、飲み会をひらき、居酒屋の前で駐車禁止の違反をとられました(泣) ちなみに今回参加してくれたスタッフを私が調査しました。以下報告です。 南君・・・・・・背が高くて脚本が得意。「ルーキー!」に携わっている。素敵な恋人を募集中!(かどうかは分かりません) 関君・・・・・・背が高くて人当たりのよいナイスガイ。wowowで番組を何本も手掛ける、仕事の出来る男。 田口さん・・・・・・女優。眼鏡が知的なビューティフルレディー。欠点はスタッフ清水の後輩というところか・・・・・・。 長門さん・・・・・・カチコちゃん。現役女子大ギャル。町田で男と暮らしていることは内緒。大の武器オタク。 ダイちゃん・・・・・・本名は・・・・・・なんだっけ? とにかくダイちゃん。ワセダあたりの大学生と常にコンパをやっている。女泣かせ。 岩崎君・・・・・・背が高くて厚木にすむクリエーター。遠いのでなかなか都心に来るのに苦労している苦学生(ウソ)。髪が短くなりました。 ムトゥ・・・・・・踊るマハラジャ。コンピューターのように正確な記憶力。記録さんが得意。アーロン・クオックが弱点。 えめっち・・・・・・わき腹あたりが気になる、30代おバカOL代表。デザートにはうるさい。 以上が新井澄司の新戦力!別名パーティーエイト!(2001年初夏現在の情報・調査続行中) |
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| 2001年4月の記録(というか記憶) | |||||||||||||||
| 役者面接と脚本作業とロケハンを交互に繰り返し、切羽詰ってきたな…という感覚を覚えてます。楽しかったのは美女キャストとの面接でした(照) |
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| 2001年5月の記録(というか記憶) | |||||||||||||||
| キャスティング、ロケ地、美術の方向性等が決まっていき、追い込まれてきた…という感覚を覚えてます。タイトル「置去草」却下事件発生(難) |
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| 2001年6月の記録(というか記憶) | |||||||||||||||
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キャストのリハーサル、製作準備がすすみ、監督の顔に焦りが出てきたな…という感覚を覚えてます。弾着不発事件、みゆう衣裳合せ大遅刻事件、キャスト降板事件と、事件が多発!(恐) |
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| 2001年7月の記録(というか記憶) | |||||||||||||||
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監督のスケジュール、準備不足でクランクインできず!やべぇ〜…という感覚を覚えてます。ゆかちゃん、マネキン変態事件発生。(謎) |
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| 2001年8月の記録(というか記憶) | |||||||||||||||
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暑くて記憶がありません。 |
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| 2001年9月の記録(というか記憶) | |||||||||||||||
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なんとかかんとかクランクインして、監督の顔もなんとかつながったな…という感覚を覚えてます。大平ってホント遠いなあ事件、せっかく作った橋が台風で…事件、ドライバー居眠り事件、多発。(酷) |
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| 2001年10月の記録(というか記憶) | |||||||||||||||
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きっついロケが続き、スタッフに疲れが…その時今回新参加スタッフの本領が発揮され、監督もなんとか粘って頑張ったな…という感覚を覚えてます。南くんせっかく貯めた男ポイントをキャティーに却下事件発生(?)詳しくは南氏まで。 |
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| 2001年11月の記録(というか記憶) | |||||||||||||||
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ロケはクライマックスシーンの撮影を迎え、監督にようやくちらっと自信が感じられ、キャストはどんどん魅力的になっていったな…という感覚を覚えてます。渡部君用弾着が予想をはるかに超えて強力で皆焦った事件、黒川&飯田&橋本、飲んで馬鹿騒ぎふざけんなよっ事件発生。(笑) |
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| 2001年12月の記録(というか記憶) | |||||||||||||||
| 予想以上に総合スケジュールの消化がうまくいき、なんとかキャスト部分を撮りきれて、監督も心置きなくぶっ倒れられるな…という感覚を覚えてます。忘年会…何次会まで飲んでんだよ事件、大和田・ももっち抱擁事件発生(むふ) そして今回はクランクイン以降参加してくれたスタッフを再調査しました。 大和田君・・・・・・仙川に住む、ハイパー没頭カメラマン。独自の監督作品も持つ、ちょっと謙虚なテレシネ好きなイマジカ野郎。南君と熱い夜を過ごしているという噂。 やっすぃー・・・・・・つわものセカンドカメラマン。いくつもの自主製作団体に首をつっこみ、自作も撮る傭兵のような男。女性キャストに弱い(強いともいう) 川喜多くん・・・・・・新井組に新しい可能性を切り開いてくれた、マッドメイクアップアーティスト。血糊が心地よい。着メロは“ミニモニテレフォン、リン、リン、リン” ももえ・・・・・・新井組には貴重な癒し系ギャル。青学を辞めてまで映画の道を志す、そのホンワカテイストとのギャップが魅力。田舎の九州弁が男のハートを突き刺す。 さっきー・・・・・・最強の女子高生。「動物のお医者さん」に登場する最強のニワトリみたいな女。ルックスはいまどきギャルだが、好きな映画はクロサワの「椿三十郎」。監督よりも強い。(監督が弱い) 速水君・・・・・・ジャニーズ系殺陣師。通常は俳優。バク転、武器アクションと、日光江戸村には欠かせない男(?)。美人の婚約者がいるという噂も。改名後の名は…なんだっけ? (秋本祐哉) |
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| 2002年1月の記録(というか記憶) | |||||||||||||||
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正月ボケでほとんど記憶がございません。 |
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| 2002年2月の記録(というか記憶) | |||||||||||||||
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監督は自身の生活の糧を得る為、2月は泣く泣く今作の記憶を喪失したようです。ホームページリニューアル事件発生(嬉) |
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| 2002年3月の記録(というか記憶) | |||||||||||||||
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ふとどきにも監督は自宅を引越す為、作品は予告編の編集にとどまり、暇はないくせに居酒屋「どん底」で飲んだくれている始末。「呪蔵地帯」出演キャストが様々なメディアで活躍現象が表面化。(喜) |
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