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深夜のファミレスで台本を読みながら
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小川 |
「・・・」 |
| 新井 |
「どう?」 |
| 小川 |
「・・・難解」 |
| 新井 |
「そうかなぁ」 |
| 小川 |
「台本だけ読んでも分からないよ」 |
| 新井 |
「映像がつけばOKだって」 |
| 小川 |
「物語になってない」 |
| 新井 |
「イメージよイメージ!」 |
| 小川 |
「言い訳くさいなぁ」 |
| 新井 |
「好きな思いを断ち切るために切ないキスをするところがいいんじゃない!」 |
| 小川 |
「何でわざわざキスすんのよ」 |
| 新井 |
「だから、それがスイッチになってるのがミソなんだって」 |
| 小川 |
「そんな所にスイッチつけなけりゃいいじゃん」 |
| 新井 |
「この映画はキスシーンが命なんだよ。他の所じゃキスにならないでしょ」 |
| 小川 |
「なんだ、キスしたいだけなんじゃん」 |
| 新井 |
「グ・・・」 |
| 小川 |
「今時、ワンキスを1万円とかで売るんだぜ。そんなキスに価値があると思えないけどね」 |
| 新井 |
「夢がないよ。キスって言えば男の夢じゃない」 |
| 小川 |
「したことないの?」 |
| 新井 |
「グ・・・」 |
| 小川 |
「マジ・・・」 |
| 新井 |
「オレの理想を映像化したっていいじゃない・・・・・・オレって歪んでる?」」 |
| 小川 |
「い、イヤ・・・」 |
それ以降企画の話は進まないまま、脚本の修正もされないままクランクインに突入した。 |